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三十三年に一度の・・・

去る3月18日滋賀県大津市にあります、石山寺に行ってまいりました。
紫式部の源氏物語がお好きな方は、聖地のようなところですね。
お坊さんとして、駆け出しだったころ、この石山寺で約2年間いろいろ勉強をさせていただきました。
私にとって、掛け替えのないお寺です。
石山寺は、奈良時代に聖武天皇が東大寺に大仏の鋳造を発願されましたが、それに必要な黄金が無いので、産出できるように良弁というお坊さんに祈願を命じます。しばらくして良弁僧正はお告げにより近江国の瀬田川沿いに草庵を建て、天皇の念持仏を石の山の上に安置して祈祷すると、陸奥の国から黄金が掘り出され無事に大仏が完成したそうです。その時の草案がもとになり、天平19年(747)に石山寺が開かれたと『石山寺縁起絵巻(重文)』が伝えているそうです。
その石山寺には三十三年に一度しか、御姿を拝することができない秘仏のご本尊『如意輪観世音菩薩』が安置されています。この如意輪観音は日本で唯一「勅封」のご本尊様なのです。「勅封」とは天皇陛下が勅許(許可)をしないと開けてはいけません。という封印がされているものを指します。聖武天皇以来、勅願寺であり皇室ゆかりの寺院であることから、累々とそのしきたりが今日まで守られてきたのです。
以前は全国に数カ所、この「勅封」のご本尊様を祀る勅願寺が存在したそうですが、明治時代の仏教廃止令をきっかけに、封印が解かれ現在は石山寺のみとなったそうです。
「勅封」は本来、天皇陛下が現地に赴かれ、鍵に特殊な結び方で紙縒りを封じられており、これを専用の鋏で切ることで封印を解きますが、今日では、天皇陛下のお手代わりとして、勅使がお越しになり封印を解くのです。重要なのはこの特殊な紙縒りでして、これが無断で外されていた地点で「勅封」は終了となるのです。
その、重大な法要三十三年に一度の「大本山石山寺 勅封御本尊御開扉大法会」の司会進行を務めてまいりました。
来賓には、三笠宮家 彬子女王殿下を始め、比叡山延暦寺、三井寺(園城寺)の座主・管長猊下、政財界からも名だたる方々もお越しになり、法会が厳修され、御開扉の瞬間、如意輪観音さまのお姿を拝観し、ゾクゾクと武者震いを感じ、自然と目頭が熱くなり胸がいっぱいになりました。


「ありがたい」本当に「ありがたい」
まさしく石山寺の御詠歌にあるように、「後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山(信仰心もなく、何気なくお参りしたとしても、石山の観音様は重く受け止め、しっかりご加護を約束してくださいます。)」を感じるのです。
しかし、私の拙筆では残念ながら伝わらないかと思います。ですから、ぜひ直接行っていただいて、ご自身の眼でご覧になってみてください。平成28年12月4日(日)まで拝観することができます。それが終わると基本三十三年後です。
http://www.ishiyamadera.or.jp/
安産・福得・縁結びの石山寺。オススメです。
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